プロローグ

2/4
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/29ページ
「そっちだ! 回り込め!!」 「こそ泥の分際で逃げ出すとは! 思い知らせてくれる!」  倉庫の陰から数人の人影が躍り出る。手にした棍棒を振りかざし、人混みから飛び出してきた男に向かって叫んだ。 「いたぞ! 逃がすか、待てえ!!」 (誰が待つか!)  胸中で罵り、男は再び人混みへと身を翻した。  
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!