始まり

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リビングに入ると夢村さんは椅子に座っていた。 椅子の後ろには窓があって逆光のせいでよく顔が見えないがスーツを着ている。 男だな。 「夢村。こいつが俺の息子の絋だ。」 「ふーん失礼ですけど、すごくひ弱そうですね。」 ひ弱だと―ー! 確かに俺、身長182㎝で体重62㎏だけどさ。 子供の時は親父の影響で剣道とか柔道とかしてたんだからな! 「絋、挨拶しろ。」 面倒くさいな…。 よし、ここは…。 「パソコン出来ないらしいですね。」 どうだ! さっきひ弱って言ったからちょっとイラッときたお返しだ! 「うん。探偵はパソコン出来なくてもいいもん。」 あっさり認めやがった。 普通は言い返すだろうよ! 「なんだか君面白いから採用。」 えーーーーーーー! 「マジで!?」 採用決定!! 何じゃこりゃ。
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