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君は俺のおひさまだから…
「きみ…、あんな!」
「雛別れよう…。もう終わりにしようや。」
雛が、雛が、前からこれを言いたかったのは知ってた。見てれば分かるし。あの子と結婚するんやろ?
雛は、俺のおひさま。いっつも笑顔やないとあかんねん。そうやなきゃ、おひさまは隠れてしまう。
なぁ…、雛?
ありがとうな。
俺はひねくれてて、真っ黒でなんも温かみなんてこれっぽっちもないのに、お前が照らしてくれて、この世界もまだまだ捨てたもんやないなって思えるようになったんやで?
だから…ありがとう。
あの子と一緒に幸せにな。
さよなら、俺のおひさま。
END
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