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分かってる。横がそんな、自分と一緒でち○こついてて、そんなんに告白なんてうっといよな。けど、俺…阿呆やから、横に優しくされると、嬉しゅうていつの間にか、好きになってた。
せやけど、横はこんなの嫌いや知っとるから、俺は、せめて、自分の気持ちにけりつけたかってん。あわよくばってなもあってんけど。
じわりと滲む瞳をみられたくなくて、俺は隠すように俯いた。泣くな!そう思っても増える雫にきゅっと、唇を噛み締め涙を拭った。
「横、ごめん。うっといのは、分かんねん。せやけど、俺の気持ちにけりつけたくて、振るならいっそ、さ、ばっさり望みいようやってや。」
いつものお得意の、お茶らけた笑みで横を見ると険しい表情やった。
「ひな…」
そう小さく呟くと横は、俺を壁に押し付けて、深く唇を合わせた。いきなりの行動に驚く気持ちも多少はあった、やって、見込みなんてあらへんって、腹くくってたから、嬉しい。
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