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黒side
どさっと、雛が俺の方へと倒れてきた。熱、めっちゃ高いやん。何が平気やねん。
なるべく、そっと雛を抱えて寝室へ連れていって寝かせやった。さっきよりか、少なくとも呼吸が楽そう。ただ寝苦しいため、雛の服をパジャマに着替えさすと、熱冷ましシートを額に貼り俺も寝間着に着替え隣に寝転ぶ。そのまま抱きしめ布団を被せた。
絶対、雛は先程の電話の内容を聞いて誤解しとるんや。好きやっていう言葉は、お前に向けたのに、
美香から、雛の方がやっぱり好きなんだと言われ、素直に返しただけなのに、誤解を招くなんて、寝ているとばかり思ってたし。
美香のことは好きや。ただ、彼女と言うよりも一応親戚にあたるため、付き合おうとすら思った事はない。ただの口うるさい姉さんなんだ。それなのに勘違いして、阿呆やなぁ、雛も。まぁ、俺も悪いんやけど、ほんまに伝えたい言葉を言った事が無いから余計に雛は勘違いしてしまったんやろう。
ほんまはお前だけを、思っているのに。
そっと、髪を掻き上げ額にキスをすると、雛を抱え直し、小さく耳元で好きやと呟くと雛が笑った気がした。そして、ゆっくりと眠りにつく。
すれちがった心を抱きしめたまま。
END
メールに残ってました
日付みたら2年前のw
どんだけ放置しとんやうち←
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