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ナレーション
「この世界には、決して表沙汰にされることのない、二つの組織がある」
「一つは、人の心に潜む闇を自在に操り、悪の道へと掻き立て、世界に混沌を齎せんとする謎の組織、ゾディアック」
「そしてもう一つはこの世の闇を許さぬ組織、十二節気」
「二つの組織はいわば、光と闇。闇に呑まれた人々を光がその被害を最小限に押さえるように対処する。そんな対立が幾年にも及んでいた」
「十二節季に所属する少年、三条睦月は組織を統べる小駒師走に、ある指令を受ける。その内容はゾディアックに荷担する者であるとされる七島唯煉の調査であった」
「調査の一環として、彼の娘である七島細雪と接触する睦月。そのうち、睦月は彼女の心に深い闇がある事を知る」
「細雪の闇を知るうちに、睦月に言いようのない、何かが芽生え、細雪の力になろうと決意する」
「一方、細雪も睦月に対し、思いを抱くようになる。そうした折り、細雪は唯煉が定めた政略結婚を蹴ってしまう」
「自分の意思に従わぬ者など必要ない。唯煉は細雪を気絶させ車に運び込むと、工場地帯へ向かった。その情報を耳にした英雄は……」
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