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「フッ…俺にある利益は?」
驚いた顔をした後、空は格好良く綺麗に笑って言った。
「俺に着いてくれば次期ボスである俺様の守護者にしてやる」
「でも後継者、他にもいたよ?」
「俺がなる」
きっぱりとザンザスはいった。その目には己に対する自信が溢れていた。
―あぁ、スクアーロがザンザスに尽くす訳がわかった気がする―
その瞬間、空はこいつについていきたいと無性に思った。
「貴方がもし十代目にならなくても、あんたに忠誠を誓うよ。ボス」
(たとえザンザスが九代目には絶対になれないことを知っていても、こいつについていきたいと思ったんだ)
それは、暗殺部隊ヴァリアーに雲の守護者が増えた瞬間だった。
(後、会話のみ)
「そういや、マリア。てめぇ何であのソムリエが偽モンだとわかったんだ?」
「あー、すれ違った時に煙草の匂いがしたんだよ。一流のソムリエは煙草を吸わないって聞いたことがあってね」
「つかてめぇ七ヶ国語以上話せるか?」
「うぇ!?何それ?」
「…入隊条件だ」
「…イタリア語と日本語と英語しか話せない…💧」
「上等だ。三ヶ月で残り4ヶ国語覚えてこい」
「いや、無理」
「じゃねーと解雇だ」
「マジ?」
「フンッ」
「ガンバリマス…💧つか三ヶ月後から働き始めんのかよ…。俺の歳考えてほしいんだけど」
「てめぇいくつだ?」
「六歳」
「……そうか」
「よく年上に見られる。だから目をそらすなよ💧つか遠い目すんな💢」
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