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ザンザスとはわかれ、今、空はピアノを弾くため舞台に立っていた。舞台から見ると、ザンザスとスクアーロが遠いが立っているのが見えた。
―ザンザスが15歳でスクアーロが13歳だからか…身長差が結構あるな…―
そんなことを思っていると、司会者がマイクを通して話し掛けてきた。
「さっきの銃さばきが素晴らしかったマリアさんの発表です。マリアさんは何の曲を演奏してくれるのかな?」
―こっちは前世も入れて精神年齢二十歳越えてるのに、子供扱いか…―
作り笑顔かわからないぐらい綺麗な笑みを浮かべて、空は曲の紹介を始めた。ほとんどの少女が顔を赤らめた。
「今日は粗末なものですが、自作曲を披露させて頂きます。曲名は『孤高の浮雲』です。では」
父が曲名を聞いた瞬間、少し驚いた顔をした。そして父は、自分の守護者としての使命だと思い、苦笑した。雲の守護者の曲ってことか…と思いながら、マリアである空のことを見た。
スッとピアノに近づき、客の方に礼をして弾き始めた。
それは大抵の客を魅了した。まるで弾いているマリアやその父を表したような曲であった。
その後、あのポイズンクッキングであるクッキーを口にした四番目奏者である獄寺は、とてつもなく神秘的な曲を演奏し、空よりも多くの拍手を受けていた。
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