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あのパーティーから1週間後。
今日はお見合いだ。というか、婚約者に会うのだが…。
今日まで親は一切相手について教えてくれなかった。お楽しみだとか何とか言って。
密かに俺は、相手について教えてくれないのは女だからでは、と予想していたりした…。
が。相手は男だった。
そういえば、スクアーロと俺が七歳違いだったなと婚約者をみて心底思った。
そう相手は、いつも金髪の、王子顔で太陽のように笑っている──…ディーノだった。
本気でびっくりした。
今は双方の親を入れて、食事を楽しめるまで落ち着いたが、最初はディーノの顔を見た瞬間、数秒固まった。
「いや、こんなに格好良い方だったとは思わず…」
と言ったが、実は本当にそれも固まった原因の一つだったりする。
「では後は若い子同士──…」
―うわ…よくあるお見合いの定番パターンだ―
と空の両親が言った瞬間、ふと思った。
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