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儚く散ったその熱に
何を思いながら
私はこの場に立つことができるのだろう
周りには哀しげな滴がいくつも落ちているというのに
この手に取り自分もその悲しみに飲み込まれたいのに
悲しむことすら忘れて
ただ木みたいに地面に足が根付いて離れない
頭の中では理解していても
大粒の滴が落ちていても
私の口から落ちる言葉たちはひらりひらりと蝶の様に舞い
落ち着きがない
ふわりふわりと
何の意味ももたない
宙に浮く
そんな感じ
いつもそこにいる君を心に浮かべながら
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