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そこで目が覚めた。 次の朝。僕は、彼女の頼みで、すぐに玄関の前に行くと、彼女は扉の前でちょこんと座って、元気良く鳴いてくれた。 すると、僕に案内するかのように駆けだしていったのだ。 僕は、家から、スコップと、魚と、塩を持って彼女の後を追った。 家から出て10分ぐらい歩いただろうか。彼女は急に足を止めた。 そこは、近寄りがたい雰囲気のする、手入れの行き届いていない雑木林の中だった。そこには、彼女よりもずっと大きく、年老いた猫が横たわっていた。
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