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「私…、昔母と小さな小屋で生活してたの。」 「でも…、数ヶ月前、突然姿を消したの。」 「で、仲間や友達に話を聞いたら、私に似た人が、」 「〇〇(僕の住んでいる地域)の近くで見た、っていうから。すぐに向かったわ。で、探してる最中に眠くなって台(一輪車)の上で寝ていたところにあなたがいた。それがはじめて。」 そうか、彼女はあの時の…。 「あれから、私は一宿一飯の恩をもらったわ。」 「あれ?泊めた覚えなんて…あ。」 「そう、私に度々食事を与えてくれたり、雨風をしのげる場所に勝手にもかかわらず泊めてくれたりして…。」 「あなたには、とても感謝している。だから、こうして話しているのよ。」 「で、頼みというのは?」 「そう、つい朝の事。いつものように散策していたら、」 そういった瞬間、彼女の顔は色を失った。 「草むらの中に・・・母が、倒れていた・・・。すぐに駆け寄って(お母さん!お母さん!!)って呼びかけたわ。でも、・・・瞼はピクリとも・・・、動かなかったわ。その日は、ついさっきまでずっとそばで鳴いていたわ。」
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