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んでんで。
ずっとだべっているわけにも行かないので、俺達は教室に向かうことに。
「俺達は1-Aの教室だな」
「G組まであるじゃねえか。
二百人くらい人がいて、七クラスあるから……一クラス大体三十人ってとこか?」
「恐らくそのようなところだろう。意外とクラス数が多かったではないか」
階段を数回昇ったり渡り廊下通ったりとしている内に、目当ての教室が見えてきた。
今のところ、クラスの半分程の人数が来ている模様。
その中に二人、
俺と海里の知っている顔があった。
「あら、夕と海里じゃない」
「お? 凛と春夏も同じクラスだったのかよ」
「うん……。よろしく……ね?」
この女子二人組、先に喋ったのが榮 凛(サカエ リン)。そしてもう一人が秋冬 春夏(アキフユ ハルカ)だ。
こいつらとは中学のときも同じクラスだったので、よく知っている。
「やぁ凛。今日もいつにもまして大平原だな」
海里、爽やか笑顔での発言。
いきなりのことでした。
「い……いきなり何よあんた!? 高校入って早速喧嘩売ってんの!?」
「そんなわけ無いだろう? 俺はただ褒めただけだぞ?」
「どこが褒めてんのよ!? 貶してる風にしか聞こえないわよ!」
「や、やめなよぅ……」
「諦めろ、春夏。これがこいつらなんだからさ」
そう。
これがこいつら。
ご察しの方もいらっしゃるかもしれないが、凛はペチャp……もとい胸が若干控えめで、それをいたく気にしているらしい。それを何故か海里はいつもいじっているのだ。
あ、ちなみに春夏は意外とでk
ドグシッ
「かふっ!?」
「夕……。今何か……変なこと…考えてなかった?」
「ななな何も考えて無いです!」
「そっか……」
うん。
やっぱり春夏は怖いな。
いきなり、何の躊躇いも無しに腹に思いっきり手刀打ち込んでくるんだよ? しかもほぼ無音で、超高速で。
それはキツいって。
回避不可能だって。
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