ジーナ

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「うーん…。あんた名前は?どこの国から来たの?」 「名前は瓜生行人(ウリュウ ユキト)。日本から来たけど、ここはどこだ?」 「日本?聞いたことないですね」 「最近出来た小国かな?」 「お前ら日本を知らないのか!?日本語話してるくせに!」 行人は不思議に思っていた。ここは日本ではないと思っていたはずだった。だが、会話が出来ていた。あまりにも自然に話していたために今まで気がつかなかったのだ。 「何言ってんの?この言葉は世界の共通言語、ジーナ語じゃない」 「ジーナ…語?」 行人は自分がますます深い迷路に迷い込んでいくのがわかった。 「怪しいなー、君」 「学園長に報告を」 「そうね、ウェアウルフは倒したし」 ウェアウルフ。先程火の玉で吹き飛ばされた巨大狼を玲奈はそう呼んだ。 「グ…グルル…」 「あら、まだ生きてたの?」 「もう一発ー!」 愛流はそう叫ぶと自分の手のひらを上に向け、そこに火球を作り出した。そして、それをそのままウェアウルフへと投げつけた。 ドーン!! 「ギャアオ!」 ウェアウルフに命中し、体の一部を焦がして動かなくなった。
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