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すると、びっくり箱の如く子供達が飛び出してきた。
「お帰りユリウス!」
「お...おう。
お前ら洗濯物持ってんだから少しは落ち着け!!」
そう言いながら子供達を宥めようとするが、それどころか俺の腕を引っ張る奴までいる。
「おいおい...。
とりあえず、ミシェルにこれを干してもらわないといけないんだよ。」
子供達が俺の言葉を無視し、ぐいぐいと押す。
「違うの違うの!!」
「あのね。
ミシェルは洗濯物を干すどころじゃないの!」
「は?
ミシェルがどうしたんだよ。
まさか、流石にミシェルは仕事サボるとかないだろうし...」
「ユリウス違うよ!
ミシェルはね、オシアンと大喧嘩してるのー。」
「そういうのって痴話喧嘩っていうんじゃないのユリウスー。」
子供達は勝手に好き勝手言いながら俺を(多分)ミシェルとオシアンの所へ連れて行こうとしている。
しかし、痴話喧嘩なんて言葉何処で覚えたんだこいつらは.....。
...........ミシェルの奴、又、変な話しをあいつらに読み聞かせたな。
されるがままの洗濯篭を抱き締めるように持っているダサい状態でキッチンに入るとオシアンの声が聞こえた。
「だからっ!
俺は此処から出ていくって行ってるだろうがっ!!」
「何、馬鹿な事言ってるのよ!!
母様が不在な今、私達が頑張らないといけないの解っているの?
」
とミシェルが怒りに震えた状態がキッチンの入口の死角の部分に立って聞いていてもよく解った。
やっぱり、連れて来られたから俺が止めるべきだよな...。
とりあえず、洗濯篭を子供に渡し、キッチンに入った。
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