喫茶店『スウェル』

2/8
前へ
/42ページ
次へ
授業が全て終わり尚人は『スウェル』を探し町を歩いていた 大道りから少し離れた古い家屋が立ち並ぶ小道を暫らく探すと 真新しい小さな喫茶店を見つけ立ち止まった 尚人「此処か……。」 『スウェル』は隠れ家のような喫茶店だ。 とくに飾ることのない素朴な雰囲気の店。 「いらっしゃい。」 尚人「島原先生に言われて来たんですが……。」 店の中に入ると人の良さそうなおじさんに声を掛けられ 呼ばれたという事を伝えた。 「ああ君が昴の生徒ですか。 僕はここの店主で彼の父親の島原斎といいます。」 尚人は一瞬顔をしかめた まるで生徒が来ることを知っていたような言い方だったからだ。 斎「昴が電話で、君の事を言っていたんだよ。 帰るのが遅くなるから生徒がきたらコーヒーでもサービスしてくれって、君のことだろ?」 斎は尚人の顔の変化にきづいたのか説明し、尋ねた。
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16人が本棚に入れています
本棚に追加