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授業が全て終わり尚人は『スウェル』を探し町を歩いていた
大道りから少し離れた古い家屋が立ち並ぶ小道を暫らく探すと
真新しい小さな喫茶店を見つけ立ち止まった
尚人「此処か……。」
『スウェル』は隠れ家のような喫茶店だ。
とくに飾ることのない素朴な雰囲気の店。
「いらっしゃい。」
尚人「島原先生に言われて来たんですが……。」
店の中に入ると人の良さそうなおじさんに声を掛けられ
呼ばれたという事を伝えた。
「ああ君が昴の生徒ですか。
僕はここの店主で彼の父親の島原斎といいます。」
尚人は一瞬顔をしかめた
まるで生徒が来ることを知っていたような言い方だったからだ。
斎「昴が電話で、君の事を言っていたんだよ。
帰るのが遅くなるから生徒がきたらコーヒーでもサービスしてくれって、君のことだろ?」
斎は尚人の顔の変化にきづいたのか説明し、尋ねた。
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