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尚人「民族郷土伝承研究会に入り共に我が町の有翼人伝説を解明しよう!」
朝早くから正門の前で声を張り上げる尚人。
昨日の計画どおり尚人は勧誘をしていた。
刃も横にはいるが声をかけてはいない。
「そんな古い伝説に惑わせれず私達近代未来予想研究会に入りなさい」
尚人の呼びかけに被せるように一人の女生徒が呼びかける。
尚人「邪魔をするな多恵子!」
女生徒、氷山多恵子に対し怒鳴る。
多恵子「しょうがないじゃない私の近研も廃部寸前なんだから」
多恵子は溜め息混じりにそう言った。
尚人と多恵子は幼なじみで仲が良かったのだが部の創立の際
過去を求める民研と未来を見据える近研で意見が分かれ険悪になった。
多恵子「この際私達合併しない?」
暫く言い合った後多恵子が尚人に合併の話しを持ち掛ける。
尚人「それに関しては前言っだろう後の事を考えていては、過去の探求が出来んと」
尚人はそれをきっぱり断る。
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