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多恵子「尚人も一流の考古学者を目指すなら予算や計画を立ててやらないといけないのは分かるでしょ」
呆れ混じりな多恵子。
尚人はこれまで行き当たりばったりで部活動、探求をしてきたのだ。
多恵子「私達と合併すれば、民研が三人と近研が二人で廃部は免れるし、尚人の許婚を加えればちゃんとした部に昇格するじゃない」
多恵子はさらに続けた
尚人「許婚って言っても親が勝手に決めたんだぞ!」
「尚人
私は尚人の事が大好きですわよ」
不意に尚人の後ろから声が聞こえる。
尚人の後ろに居たのは尚人の婚約者、龍ヶ峰麗那だ。
尚人「麗那、何故此処に?」
突如現れた麗那に苦笑いで接する尚人。
麗那「何故も何も此処は正門前、登校してきたのですから居ても可笑しくはないですわ
それよりもこの私がこんなに愛しているのに何故尚人は私の好意を無下にするのですか!?」
心底不思議そうに尚人に言う麗那。
麗那は十大企業と呼ばれる大企業の一家、龍ヶ峰家の長女であるためプライドは高く自分の思い通りにならない事はないと思っている。
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