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時計は二時を指した
針が動いた瞬間、真っ暗になった。
次に光が差した時、ビャッコは自分の部屋にいた。
(学校にいたはずだが……何があったんだ?)
部屋を出ると先の見えない廊下がある。ビャッコは歩いた。
母がいる。
いつもより雰囲気が違う。
父がいる。
こちらもいつもより雰囲気が違う。
二人は何も映ってないテレビを見ていた。
「……」
ビャッコは二人に声をかけずに家を出た。
(もしゲームならここでモンスターとか出るんだろうか?)
ビャッコの詠みは当たった。
誰が見ても「私はモンスターです」と言ってるような生物が現れた。
(もしゲームなら闘うのだろうか?)
いや、そんな必要はない。『武器』がない。闘う気なんてない。
ビャッコはそう思ってそこから走り去った。
学校に来た。
最後にいたはずの教室にやってきた。
黒板に字が書いてある。
……読めない。
おそらく人間の文字ではないのだろう。
ビャッコがその字を見てる所に一人の男が教室に入ってきた。
あの時に話し掛けて来た奴だ。
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