壱--ハジマリ--

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壱--ハジマリ--

その事件が発生する五分前   ビャッコは学校にいた。     「シロコ、今日は何するんだ?」   「………」     シロコは曇天の空を眺めていた。   今日は雨ではない。天気予報で『快晴』と言われた空だ。   別に天気予報が外れた訳ではない。   ビャッコは『なぜ快晴なのに曇天か?』に疑問を持っていた。     「おい。シロコ。聞いてるのかー?」     その時だった。 事件 午後二時
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