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「え~、なにこれ~」
空き地に付き期待感ゼロの声を出す。
そこに有ったのは、宇宙船でもなく。魔女っこの家でもなく。永〇亭でもなかった。
有ったのは単なるゲーム屋だったのだ。
しかもかなり怪しげなネオンに包まれた【人生ギャルゲー】なんて書かれた店名らしき看板が掲げられているだけ。
非常にがっかりした俺だったが、普段有り得ない出来事があったから一応来店して店内を見ることにしてドアを開けてみた。
「うわぁ~スゲー!見たことないギャルゲばっかりじゃん!!」
外観からは予想もつかないほど綺麗な店内に、店名通りにギャルゲしか陳列されていない棚をみて興奮した。
ラブコメ、ファンタジーを始めにSF系のRPGのギャルゲまでこの店には存在した。
そして何より目立つように陳列をされていたのが、ハーレムの文字が妙に眩しいギャルゲだった。
「か、可愛い…この娘もいい!この設定最高だ!」
百種類は軽く越えたハーレム設定のギャルゲをなめ回すかのように品定めしていると、レジらしきカウンターから黒衣の店員が不気味な笑みを浮かべ現れた。
「ひひひっ、今日の客はあんたかね。…これゃまた酷い顔した子じゃね…醜いオーラが滲み出ておるぞ……」
なんかスゲー失礼なこと言われた気がしたが、興奮気味の俺は何本かのギャルゲをその店員に渡すそぶりをする。
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