第ニ話ー身の程を知れ!

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いつ振りだ?シャワーを浴びるのは? かれこれ二週間くらいはシャワーどころか風呂にすら入っていなかった俺は、迷う事なく脱衣所につきジャージを脱ぎ風呂場に入りシャワーを浴びる。 う~ん、登場人物が違うだけで、あとは一緒なのだろうか。学校に行き授業を受けて帰宅する。 三次元となんら変わらない生活なのかな? と、頭の中を整理していると誰かに呼ばれる。 「よっ、二ノ宮勇希!みすぼらしい体型してんな…?それでも野球やってたのか?」 聞き覚えのある声が浴室に響く。 「…誰だ?」 シャンプーが残る頭を後ろに向けて声の正体を探す。 「ここだよここ。下向け下を!」 「あぁ??」 なんだこいつは?確かに足元に何かがいる。 シャンプーを洗い流し再度足元の四角い物体を見詰める。 「いや~婆さんが目を付けるだけはあるな。死んだ魚のような目をしてる」 ア〇マ〇ショップのマ〇トくんか? 透明の四角いカードの側面と底面から白い手足が伸び、残った面には卵のような白い楕円がありその中心に黒い点が二つ。こちらを見て笑っている。 「なんだお前は?妖怪かなにかか?ここは人間が住む世界だぞ?」 「はぁ?二次元に人間も妖怪もあるかよ…。強いて言えばお前と三人以外はプログラムだ!そして俺は機械ではなくガイドブックだ!」 薄っぺらい奇妙な物体が誇らしげに胸を張る。 うんな自慢げに言われてもな。 意味が分からないんだが…。 「…理解出来てないみたいだな。黒衣の店員に、こっちにきたら助けてもらえって言われただろ?この俺に?」 「……、お前か?俺を強制送還したのは?」 おう!と、また胸を張られる。 さすがゲームだなぁ…。 と、納得してこの人語を話す奇妙奇天烈なカードにゲームの話を聞く。
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