第一章 終わりと始まりのサイレン

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「ゴゥン!!」 一弥「…………え?」 球場中に響きわたった鈍くて低い音を、一弥は一瞬、何の音だか認識できなかった。 「……ドサ…」 人が倒れた… その様子を見て一弥はやっと認識できた。 そのバッターは、右投げ左打ちだったため、利き腕が投手の方を向いている。 当たった場所は…… 右肩だった。 使っていたボールは硬球で、しかも一弥の球速は中学生にしては速い130㎞前後のボールを投げる。 バッターは倒れてもがいている。 甲欄の監督「ヤ、ヤバいぞこれは!」 「救急車だ!早く!!」 一弥「はぁ…はぁ」 「匡太…!!」
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