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「ライト!!この戦闘、貴方はなるべく猪の注意を向かせつつ、避けに専念なさい!!その間にワタクシが叩いて、地道に削ります!!」
聞いてる限り、僕のリスクが高い気がするが、それが賢明なのは確かだった。
「わかった!!でも、無茶はしないでね!!」
「無茶?レベル6がワタクシをナメないでいただきたいわね!!」
そう言って、レイナは服のポケットからおもむろに取り出した小さなビンを、ライトに投げ渡した。
「回復薬、自分でお使いなさい」
「うん!!ありがとう!!」
二人は再び、猪に向かって走り出す。
「ほら、こっちだ!!」
猪の正面で、木刀を軽く振り、挑発する。
その間に、レイナは素早くステップを踏むように左に回り込む。
―――ヒギィィィ!!
挑発にかかった猪は、ライトに向かって牙を振るう。
避けに専念するライトにとって、挑発に乗った単純な攻撃を回避する事などたやすかった。
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