歌姫と森

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「だって、別世界くらい新鮮な気持ちになりたいじゃん?レイナも次は男性PCにしてみれば?」   「なっ!?わたくしは上之宮家の一人娘として、そんなはしたない事はできません!!」    長く、カール掛かった金髪を揺らし、ライトに一喝する。   「ご、ごめんごめんレイナ。ほら、僕まだレベ1だから、さっそくクエスト行こう?」    レイナを宥めつつ、僕は携帯を取り出し操作する。    レイナもそれを見て、携帯を取り出し慣れた手つきで操作した。    お互いの携帯を近づける。   【フレンド登録、パーティー編集が完了しました】    携帯に表示される。これで僕とレイナはパーティーを組み、クエストをこなす事ができる。   「じゃあ…最初は渓谷かな?」   「あ…そういえば、今回はヒカルの補助援護がないのよね?貴方の援護があると、戦いやすかったのですけど…」   「我慢してよ。今回、僕は前衛でアタッカーだから。渓谷くらいなら、2人で協力すれば問題ないよ」   「それもそうね。それでは、行きますわよ」    レイナの一言で、僕達は渋谷の駅へと向かった。
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