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渋谷駅から目的地の切符を入れ改札を抜けると、直ぐさまワープができる。
川の緩やかに流れる音。小鳥の穏やかな音色に、心を癒される。
「どうするレイナ?そのまま行く?それとも、キャンプで何か買う?」
「必要なアイテムはありましてよ。今回はわたくしも回復アイテムを持ち合わせていますわ」
そう言って、レイナは宝珠の装飾の施されたグローブを装備した。
彼女の職業は【グラップラー】と呼ばれる拳で戦うアタッカーで、その機敏な動きと高い攻撃力で、パーティーを勝利へと導く前衛タイプ。
それでいて、彼女は頭が良いので的確な行動が出来るのだ。
「じゃあ、そのまま行こう。僕も特に買うものないし」
そう言って、僕は腰に木刀を武装した。
レベルが低い内は、この程度の装備しか出来ないからだ。
商人がいるキャンプ場を抜け、僕達は、森の中へと入って行った。
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