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両親の涙は、服を、手を、床を濡らすのに……私の涙は何も濡らさない。 両親がまだ私に対する未練か何かをずっと叫んでるのにも関わらず…私は自分の事だけで精一杯で、どうしようもなく絶望をしていた。 両親と私はもう違うモノになってしまったんだ。私はもうそれだけしか考えられなかった。 結局こんな時も、私は私しか大切じゃなくて…今の私が泣いて居るのは、誰の為なのか…全部解らなくなってしまった 私は、醜い人間でした。今は、醜い幽霊です。 私は、他人が好きな人間でした。今は、自分が好きな幽霊です。
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