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「それでも僕は……絶対に君に教えない!残された時間をなんで復讐に使うの!?僕は協力出来ないよ!!そんなの絶対駄目だよ!!」 「なんて言われても私は復讐する。ひかるさんに教えてもらえないなら自分で調べるさ」 「僕は……僕は知らない!!………君を止められないのなら……君が見えなければ良かった!!」 「そんなの私に言わないでよ。じゃあね、ひかるさん。それなりに楽しかった」 ひかるさんに背中を向けて歩き出す。心なしか、世界はさっきより暗くて、酷く歪に感じられた。 「駄目だよ………」 泣きそうな声が背中から聞こえた。聞こえたけど、私は知らないフリをした。私は、醜い人間だね。良かった。醜いからこそ、私を殺した奴への殺意が産まれたんだからさ。 どうしても殺したい。殺したいから……私は動く。私の顔はきっと醜いだろうね。私は感情が顔に出るらしいからさ…こんなドロドロした感情、きっと醜いだろう
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