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他人に見えない自分が、何かを探すのは時間がかかった。
地図が使えない、調べる事が出来ない、通行人には聞けない。これほどの不利は無いだろう。
警察署をようやく見つけた時には、それなりの時間になっていた。
人生で一度も行かなかった警察署に、こんな形で行くことになるとは思わなかった。
初めて見る警察署は、誰にも見えないだろう私にも、何故か威圧感があり、青い制服に身を包んだ警官はやっぱり畏怖の対象だった。
正直怖い。今からここに入って、殺すと考えると………さらなる恐怖…あれ?ちょっと待って?私殺したいほど憎んでる奴の顔知らない………というかそもそもここに居るのか…!?
良く調べないで来てしまったけど………どうしよう!?
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