一話

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「茅さん。おはようございますッッ!!」 「七海ちゃん、おはよう。」 「茅さぁん。おはよぉございまぁす。」 「華ちゃん、おはよう。」 グラマラスのキャスト達は本当に仲が良い 派閥なんて無い そう思いたいけど、在籍80人の女の子がいる 年齢も幅広くいるここでは、お互い良く思ってない人達だっている 「茅!!あんた早く支度しなさいよ!!お客様を待たせるなんてナンバー1じゃないわ。」 「すみません。愛美さん。」 「その年でナンバー1になって調子にのるんじゃないよ!!」 そう言い残して、大きな音を立ててドアを閉めた ここのナンバー2である愛美さんはこんな感じで私を嫌う人 でも、珍しくはない 女だけの職場ではこんな事、日常茶飯事だ 「愛美さん、やな感じー!!なんで、茅さんバシッと言わないんですかー??」 「愛美さんは正しい事言ってるわ。お客様を待たせるなんて駄目な事だからね。」 「でもー、美菜は愛美さんの僻みだと思うなー。」 口を尖らせ、クルクルに巻いてある髪を指で触る美菜ちゃん
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