絶体絶命

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「はぁ~」 あの後私と里香は、なんとか昼食を食べることができた。 「あんなに混むなんて」 おかげで転校初日からヘトヘトだった。 「とりあえず、どっかで休も」 人ごみはもうたくさん、けれど明日からこんな生活が続くのだと思うと、憂鬱になりそうだった。 「ダメダメ、ポジティブ、ポジティブ」 そういって自分を元気づける。 「よし、屋上に行こ」 外の空気を吸えば少しは気分もよくなりそうだ。 「そういえば、黒崎君にお礼言えてなかったな」 そう思いながら、屋上の扉を開ける。
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