絶体絶命

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思えば、小さい頃からそうだった。関係ないことに首を突っ込んでばかりだった。 私の人生って。 そう思った途端、いろんな思い出が甦る。 あぁ、これが走馬灯。 短い時間の中でそんなことを思う。 「2...1...」 その言葉に、私はギュッと目を閉じる。 死んじゃうのかな。 銃で撃たれるのだから当然だろう。 痛いのかな。 もしかしたら、痛みもなく即死なのかもしれない。 ごめんなさい。 私は両親に謝った。 親孝行できないみたい。 もし、自分が死んだらどうなるのだろう? ニュースになって、新聞に載って、葬式とかはどうなるのかな? そんなことを思いながら改めて自分は馬鹿だなと思った。
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