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その顔は「死にたいのか馬鹿」といっているように見えた。
が気にせずにさらに話しかける。
「さっきはごめんね、あのことは誰にも言わないから」
ピクリと私の言葉に反応する。
先程よりも顔が引きつっている。
「なになに、何のこと?」
すると私達の会話を聞き付けたのか里香が興味深そうに聞いてきた。
「何でもないよ」
私の答えを不信に思ったのか、里香がさらに聞いてくる。
「何でも無いことないでしょ、もしかして屋上で何かあったの」
里香が核心を突いてくる。
「何でもないよ、ねぇ~黒崎君」
私は黒崎君に同意を求める。すると里香が驚く。
「え~愛香いつの間に黒崎君と仲良くなったの?」
里香の答えに黒崎君はさらに反応する。心なしかその顔には青筋が見える。
「別に、何でもない」
黒崎君はプルプル震えながら答える。
里香がさらに聞こうとしたがそこでチャイムが鳴った。
里香は不満たっぷりの顔で自分の席に戻っていった。
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