協定

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勝った 私はそう思った。 隣を見ると、黒崎君は全身から黒いオーラを放っていた。 気持ちを落ち着けようと深呼吸を繰り返している。 私はその姿に満足して前を見る。不意に隣から 「覚えていろ」なんて聞こえたが、気のせいだ。 隣からギラギラした視線を感じるが、うん気のせいだ。 とにかく、何事もなく授業が始まった。 30分程経ったとき、隣の席から紙が飛んできた。 送り主はやはり黒崎君だろう。そう思いながら紙を見る。そこには 「今日、放課後屋上に来い」 体にザワリと悪寒がはしる。 隣を見るが反応は無い。
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