プロローグ

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けれど、「黒衣の男」は何も言わず、こちらに銃を向ける。 直感で理解した。自分は死ぬと。 「お願いだ!殺さないでくれ」 そういって、男は床に額を擦り付けて懇願した。 しかし、男の願いは霧散した。 土下座して懇願する男の頭に銃口を向ける。 「言っただろう。お前は此処で死ぬのだと」 その言葉を聞いた男の顔は驚愕に染まっていた。 男が顔を上げた瞬間、 パァン、と 二度目の銃声が響いた。
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