918人が本棚に入れています
本棚に追加
朝のHRにギリギリ間に合った将紀。
今は教室で愚だっていた。
「今日はギリギリだったな」
「ん?」
将紀に声を掛けるのは彼の友人。
「おう、アオガミ」
「アオガミ言うな!!」
「だって髪が青いし」
「なんてベタなあだ名の付け方なんでしょうか」
「気にするな」
アオガミの肩を叩いて流す。
「あのな、俺の名前くらいちゃんと呼べよ」
「お前の名前なんだっけ?」
「おい!!
良いか、俺の名前はな……」
「おい、アオガミ。手を貸せや」
「えっ!?」
ガシッと肩を掴まれたのはアオガミ。
「あっ、ちょっとぉぉぉ~。
ってか、名前で呼んでってばぁぁぁ~っ!!」
そのまま引き摺られていく。
結局彼が名前を呼ばれることはなかった。
最初のコメントを投稿しよう!