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かつて俺達は鴉(からす)という言わば族にいた。
しかし、緋柚梨の一件もあり既に俺は鴉から足を洗った。
普通の高校生になった…
はずなのに、なんで…?
もう俺は誰も傷つけたくない、悲しませたくない、1人に…寂しい思いをさせたくない。
そういう気持ちで抜けた。
そんな簡単に抜けられるはずないのは知っていた。
暫くは攻められ続け酷い生活だった。
何度も抵抗しようと思った。
しかし俺は決意したんだ、もう戻らないと…。
周りのみんなを心配させる事はしない。
だから俺は殴られ続けた。
どんなに苦しくても耐えられた。
緋柚梨の事を思えばこんなの苦ではなかった。
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