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「私、ずっと前から久遠くんが好きでした!!」
顔を真っ赤にして言う目の前の女。付き合うとか、好きとか、わからない。
いつものようにその女にキスしようと顔を近付けた時だった。
「「……あっ」」
偶然通り掛ったソイツと目があったよ。
「ゴメン、あんたとは付き合えないし、好きでもないから」
これで女をフったのは二度目…なんて頭のどっかで考えながらその場を立ち去った。後ろで泣きじゃくってるのに気付かないフリをして。
向かう先は、さっき目が合ったヤツの所。何故かわからないけど、凄く気になって、自然と足が向いていた。
「…何か俺に用?」
目が合った瞬間に逸らされたブルーの瞳。よく見ると、目鼻立ちが日本人離れで、すぐにハーフなんだと思った。
思考は冷静だったが、心臓は凄い速さで波打っていた。
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