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何時もと変わらない日常。
言い方を変えれば、
何も感じることの出来ない日常。
「咲歌ーっ!!」
私を呼ぶ、由花の声。
これも何時も通り。
「ちょっと咲歌っ!!無視しないでよっ!!」
「御免なさい。余りにも五月蝿かったから。」
「何よそれー!!」
笑いながら、由花は私の横に並んだ。
「ねっ、見てコレ!新作だよー!めっちゃ可愛いくない?」
「どれ?」
由花は雑誌のページを指す。
其処には、読者モデルが可愛らしい洋服を着て写っていた。
春らしい淡いピンク色のワンピース。
頭には、ワンピースとお揃いのヘッドドレス。
「可愛い・・・。」
「でしょー?きっと咲歌に似合と思うんだー!!ね、今度一緒に買い物行こっ?」
「バイト代が入ってからね。」
「えー・・・。今日にでも行きたいんだけどなぁ。」
「・・・。」
「だってさ、今日は午前中授業で、午後は暇じゃん?それに、この服、新作だから、すぐ売り切れちゃうよ?」
「・・・。」
「ねっ?お願い!!アタシも新しいワンピース買いたいのー!!」
「一人で行きゃいいじゃない。」
「イヤ。ねっ、どうせ暇なんでしょ?」
「仕方ないなー。」
「やった!!ありがと★」
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