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「あ、覚えていてくれたんだ?
久々にこっちに帰って来て優奈と同じクラスになって嬉しかったのに優奈全然気づかないんだもん。
俺どーしようかと思っちゃった♪」
自信に満ちているのか口からチラリと舌を出し坦々と話すこの少年。
私の記憶を辿れば6年前どこか遠くへ引っ越して行った幼なじみ。
私の何かが気に入らなかったらしく毎回私をイジメてきた張本人。
コイツにイジメられて何千回泣いたことか‥‥‥
絶対許さないと何回思ったことか‥‥‥
それを知らずのこのこと私の前に現れて‥‥‥
心の底から怒りが込み上げてくるのを押さえつつ
握られた人差し指を振りほどき回れ右をし、自分の席へ向かう。
「ここらへん昔とめっちゃ変わったよね。」
軽々しく声をかけてくる翔太。
うるさい、ウルサイ、こんな奴は無視よ!ムシ!!
自分の席まで歩いて行き椅子に腰をかける
その姿を見た翔太も優奈の隣の席へ行き椅子に腰をかける
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