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アンシェロントの言葉に皆が驚き、ラングビとケンタ、シドゥエドが立ち上がった。
「な、何考えとんの!?」
「おまえ、正気か!?」
「働くって…ジェロが許すわけ…」
「あるはずねーだろ」
大分頭に来ている表情でアンシェロントを見据える。
だが、アンシェロントは怯むことなく笑顔を絶やさなかった。
「ごめんね、みんな。でも、決めたんだ。反対されても働くよ。だって、うちの家計、結構苦しいし。それなのにジェロだけに働かせられないよ」
「苦しいって…確かに、今の騎士隊だけじゃ収入は少ないかもしれない。けど、俺達がいつも食事時に来てるだろ?」
「そうよ。それだけでも大分楽なんじゃない?」
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