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「あたしは賛成」
「俺もだ」
「俺も」
「あたしもぉ」
賛成してくれる四人に、アンシェロントは瞳を輝かせる。
「ジェロ」
ジェルブロートにも賛成の意見を請う。
が――
「反対だ」
「ジェロっ」
一人だけ反対を漏らすジェルブロートの一言で、アンシェロントの輝きが無くなる。
「ジェロ……。あたしっ、そんなに信用無い?」
「そうじゃない。俺はおまえのためにも言ってるんだ。俺はおまえを買い物とかにしか外へ出したことは無い。学舎にも行かせなかった。
なのにしっかりと働けるか不安だ。それにおまえはおっちょこちょいでドジで目が離せない。
だというのにおまえを知らない場所に放り出せるか。万が一の事があったらどうする」
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