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「あたし、明日から頑張って働くね」
「もう…決まってるのか」
「うん。雑貨屋さん。魔導商品も扱ってるお店でね、面接の時、魔導に関しては初心者だって話したら、それならいいだろう、って。なんでかな?」
「魔導商品は入手が困難な物が多い。それを、従業員となって奪おうとする輩も居るようだからな」
「だから知識が無い方が安全、ってこと?」
「ああ。無知でよかったな」
軽くバカにされ、アンシェロントはジェルブロートの頬を抓った。
「いれっ」
「へんっだ。あたしだって、シドゥとケイトから指導してもらうんだから。そうしたらきっと、ジェロより強くなるもん!」
元々運動神経が良いアンシェロントのことだ、一度教えられればしっかりと身体に覚えるだろう。
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