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それを理解した上で、ジェルブロートはアンシェロントを引き剥がし、よしよしと頭を撫でた。
「子供扱いするな」
「まだガキだ。――魔導の指導と一緒に、剣の指導もしてもらったらどうだ?」
「それはジェロにお願いする」
「俺?」
「うん。ジェロが一番強いって、ケンタが言ってたの」
そう言われてジェルブロートは考え出す。
そして、そうだな、と頷く。
「そのうち、な」
「お願いします、ジェルブロート・ディセント・エドゥ先生」
長たらしい名前を言い、にっこりと笑うアンシェロントを、ジェルブロートは優しい笑顔で見つめる。
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