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その場は、偶然にも通りかかったラングビに止められたのだが、アンシェロントは気に入らなかった。
けれど今は収まり、自分の駄目人間性に呆れ、落ち込んでいた。
今日も、家から離れた川原まで来て、ずっと俯いていた。
続けざまに溜め息を吐いた。
その時、甘ったるい香りと共に、誰かが傍に座った。
「?」
誰かと思い顔を上げれば、そこには、棒付きの飴を咥えたジェルブロートが居た。
「ジェロ!? どうして……」
「どうしてはこっちの台詞だ。夕飯も作らねーで、何してやがる」
「え?」
ジェルブロートに言われて初めて時間に気付き、アンシェロントは俯いた。
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