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けれど、強気の言葉を吐く。
「ある。ジェロのためなら、命を投げ出す覚悟さえしてる。大切なものを守りたい。そう思う事が悪いこと?」
「悪いとは言っていない。だが…」
「あたし、毎回辛いんだよ? ジェロが…ジェロだけじゃなくてシドゥもケンタも、ケイトもラングゥも大きな怪我をして帰ってくるとき、これ以上大きな怪我をして、みんな死んじゃわないかって、心配なんだよ。
辛いの…怖いの……! そんなみんなを見ているだけだなんて、あたしイヤ!」
「バカ野郎!!」
珍しく大声で怒鳴るジェルブロートの声に、アンシェロントだけでなく、他の四人も肩を震わせた。
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