Battlefield in tears.

プロローグ

…ここは、どこ…？
あたしは、何をしてるの…？

何もわからない私は、目の前を流れていく人混みを、何をするでもなくただ見ていた。
そうすることしか、できなかった。

寒い、寒いよ…。
冷たすぎて、凍りついちゃいそう…。

かじかんでいく指先。
感覚など、もはやないも同然だった｡

あたし、ここで死んじゃうのかな…？
そんなの、いやだ…。
誰か、助けて…。

ただ祈った。
明るすぎる街並みとは対照的な私の存在に、誰かが気づいてくれることを…

助けて…っ！

…ただ、祈った…。