二日目

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朝の日射しを顔に浴びてマサトは目を覚ました。 昨日は結局どうすることも出来ないまま家に帰った。 道中、誰にも会わなかった。まるで世界中の皆が消滅し、自分だけが生き残ってしまったかのようだった。 食事は近くのスーパーの商品を適当に選んだ。もちろん誰もいなかったが、レジに商品分のお金は置いてきた。食欲はなく、ほとんど食べないうちに床に着いた。 テレビやラジオ等は砂嵐ばかりで番組はどの局も放送していなかった。 孤独 マサトはこれほどこの二文字を意識したことは今までなかった。 一体何があったのだろうか。 一昨日まで普通に大学に行き、友人と話し、人と会っていた。何の脈絡もなく人との交わりを一方的に絶たれた。 マサトは暗い気分のまま簡単な身支度をした。 人を探す為だ。 昨日の帰り道でおそらく町には、あるいは世界中には人はもういないのだろうと思っていた。 それでも、もしかしたらという淡い期待にすがりたい自分がいた。 期待などしてより深い絶望に叩き落とされる可能性の方が高いとは思っていた。しかしそれでも、何か行動を起こさなかったら今すぐにでも狂ってしまいそうだった。 マサトはわずかな期待と深い絶望を胸に外へ出かけた。
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