二日目

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マサトは駅へ向かった。 駅へ向かえばある程度まとまった数の人間がいるかもしれないと思ったからだ。 外には相変わらず誰もいない。マサトは無人の町を歩いた。 昨日はショックで町の様子に気付かなかったが改めて見るとひとつの事実に気付いた。 それは町は無人だがついさっきまでそこで人が生活していた痕跡があるという事だ。 日常から人だけを取り除いたようだ。 車は動いていないが道路上にあり、信号機も動いている。それどころかスーパーの店内には音楽まで流れている。 つまり電力の供給が行われているという事だ。 マサトは少し気が楽になった。 電力の供給が行われているという事は人がいる事を証明している。 今何が起きているのかは分からないが人に会えると思うと今の状況など些細な事の様に思えてきた。 マサトは少しだけ軽くなった足取りで駅へと向かった。
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