第一章

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【泣かない赤ちゃん】 空港で麻薬犬がその匂いを嗅ぎ付け、検査官にサインを送っている。それも赤ちゃんを抱いた親子にである。 抱かれている赤ちゃんは泣きもせずただ眠っている。検査官が彼を調べると何も発見されない。しかし犬は麻薬の匂いを感じとっているらしく、赤ちゃんの方に鼻を向けしきりにクンクンやっている。 怪しんだ検査官はその赤ちゃんを調べると恐ろしいことが判明した。赤ちゃんは既に死体となっており、体の中には大量の麻薬が詰め込まれていた。 赤ちゃんは麻薬の運搬に使用されていたのである。
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