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なにかが切れる音がした。 多分、神経だろう。 痛みは全くない。 血は吹き出している。 僕の心臓のようにドクドクと… 血は醜いほど綺麗だった。滴り落ちる血。 その時僕は想った。 なんだかあなたに近付けたような気がします…と。 そして僕は嬉しくなって笑った。 笑った。 笑った。 笑った。 血まみれになった部屋でお腹が痛くなるくらい笑った。
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